大きな反響をいただいている新刊2冊ですが、復刻版として発行した「小学生が作ったコミュニケーション大事典」の内容の特長について、書店の方からお問い合わせをいただいています。
そこで、自分なりに改めて整理してみました。
そして、整理しているうちに、この本の価値を再確認することができました。
すごい本なのです、これは。
以下、少々長いですが、お読みください。


「小学生が作った コミュニケーション大事典復刻版」ここがすごい!

1. 先生方に
①菊池先生の実践の実際がわかる
・子どもたちの記述の中から、菊池実践が見える ←「コミュニケーション力あふれる『菊池学級』のつくり方」で出てくる様々な実践が、子どもの側から見えてくる
例)「コミュニケーション力あふれる『菊池学級』のつくり方」
P.46「教室前の関所」

「小学生が作ったコミュニケーション大事典 復刻版」
P.39「教室前の関所」
☆理論「菊池学級」と実際「コミュニケーション大事典」の関係に2冊がなっている

②菊池先生の実践の到達点がわかる
・菊池学級で育った子どもの実際の姿から、菊池先生の実践の目指す姿が明確に分かる
・それはまささに「コミュニケーション力あふれる姿」
・スタート段階ではけっして特別ではなかった子どもたちの表現力が、ここまで高まったという事実による証明である

2. 児童の皆さんに
○コミュニケーション力をつけていくための教科書として活用
・コミュニケーション力の内容を「34の力」に分析
・一つひとつが、コミュニケーション力の具体的な力である
・道徳の授業の中で教材として活用する
年間35時間 1時間全体の説明、34時間で一つずつ取り上げる
←そのために、学校で一クラス分程度(40冊)を一括導入して図書館に常備

3. 大人(+中学生、高校生、大学生)の方々に
○コミュニケーション力を磨くためのテキストとして活用
・社会人のコミュニケーション力育成のために十分使いうる高いレベルの内容
・実際に、前回の初版発行時には、菊池先生の地元北九州に本社のある大企業の新入社員研修のテキストとして採用された
→P.4 復刻版の刊行にあたって
「地元の大手企業の新人研修のテキストにも採用されました。」
・一例として、「10 メモ力 (P.61)」を読めば、内容の質の高さが分かるはず

4. 教育的・文化的価値として
○子どものもつ表現力の可能性を具体的に示した書籍である
○国語教育界の重鎮、野口芳宏先生の評価
「この本は、昭和の綴り方教育に匹敵する平成の作文教育だ。この本は、名作だ」
P.4 「復刻版の刊行にあたって」から