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教育書に新しい波を Creat New Value, Creat New Wave
出版社中村堂 メールマガジン
                       2014年09月05日発行 第6号
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★今号の内容~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1. 今月の中村堂
2. 新刊書籍のご案内
 ・ディベートルネサンス 究論復興
3. 今月の教育・出版ニュース
4. 今月のお薦めの本
5. 既刊書籍のご案内
 ・日々の指導に生かす「徹底反復」
 ・コミュニケーション力あふれる「菊池学級」のつくり方
 ・小学生が作ったコミュニケーション大事典復刻版
6. 【特別企画】レモン塩の作り方
7. 中村堂の書籍のお求め方法
8. 編集人から
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1. 今月の中村堂~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
怒涛のような8月が終わりました。
暑かった夏を走り抜けた充実感はあります。
8月は13日と27日に新刊を出すことができました。
そんな8月の中で、国語教育の大家である野口芳宏先生のご自宅をたくさんの
先生方と一緒に、初めて訪問させていただきました。恒例の流し素麺をいただ
いたり、句会を経験させていただいたり、とても楽しい時間を過ごすことがで
きました。
句会では、参加者が一人二句ずつ俳句を作って提出し、全員で評価・批評し合
いました。
私のつくった俳句の一つは
「走り抜け 稲穂輝く 涼暉荘(りょうきそう)」
というものです。
涼暉荘とは、野口先生のご自宅に誂えられた小高い丘にある集いの場ですが、
そこから黄金色になりつつある田んぼが輝いて見えました。
暑かった夏も終わりつつありますが、正直なところ、この一年間は季節の移り
変わりに気持ちがついていかず、精いっぱいだった気がします。
そんな一年を経て、稲が黄金色に輝く風景を静かに見ることができたことを、
本当に幸せに思いました。趣旨や意味が十分に伝わらない下手くそな俳句です
が(残念ながら誰にも選んでもらえませんでした)、一年間走り抜け、実りの秋
にたどり着いた自身の安堵を俳句にまとめました。
話は変わりますが、NHKの連続テレビ小説を起業してから昼休みに見るように
なりました(8月はそれもままなりませんでしたが…)。「あまちゃん」を途中
から見始め、「ごちそうさん」は欠かさずすべて見て、現在放映中の「花子と
アン」は見ている最中ですが、録画に頼って追っかけている感じです。
「花子とアン」の中に忘れられないシーンがあります。
主人公・花の修和女学校での卒業式の場面です。この場面は数か月前に放送さ
れたのですが、最近、それを回想する場面がありました。
関東大震災があり、花の夫の経営していた印刷会社は灰燼に帰し、再起ままな
らぬという状況です。そんな中で、女学校時代の友人が集まり、昔話になりま
した。
「やっぱり女学校の頃がいちばん楽しかったわね。」と花子が昔を振り返った
とき、一人の友が「花さん、そんなこと言ったら、ブラックバーン校長に叱ら
れますよ」と言います。
花は、卒業式でブラックバーン校長の祝辞を通訳するという大役を命じられ、
立派に勤めを果たしていました。
ブラックバーン校長は、次のように語りました。
 The best things are never in the past, but in the future.
 I hope that you pursue life, and hold on to your hope and your
 dream until the very end of the journey.
花は、つぎのように訳して、皆に伝えました。
 最上のものは、過去にあるのではなく、将来にあります。
 旅路の最後まで、希望と理想を持ち続け、進んでいくものでありますように。
夏の甲子の様子を伝えるスポーツニュースで、元プロ野球選手の山崎武司さん
が、「身の丈」の大切さを語っていました。「オーバースイングはだめ、身の
丈のフルスイングが大切」と。
9月は新刊はありません。次号で10月以降の新刊のご案内をいたします。
最上のものを未来に創り上げることを決意して、「身の丈フルスイング」を信
条に、秋以降も頑張っていこうと思っています。
                       2014年8月31日 中村堂
                              中村宏隆
2. 新刊書籍のご案内~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■ディベートルネサンス 究論復興
Edu-Talkシリーズ 第一弾!
国際ディベート学会会長の松本道弘氏とコミュニケーション教育の第一人者・
菊池省三先生の対談が実現
●ディベートが本来目指す道について大いに語る
●教育にディベートの新たな息吹を送るため、「対話検定」の創設に動き始め
ます
菊池 何のためにほめるのか、何のために叱るのか、何のために学習していく
のかという、自分で考えていく骨太の哲学をつくってくれるのが、ディベート
という学び、思考の型ではないかと私は思います。
松本 「究論」は、本来お互いに話をしながら、理を追究し、求めていくもの
です。相手と自分との共同作業で成り立ち、勝ち負けは関係ありません。敵か
ら学ぶということを基本として、お互いに分かり合うという文化をつくってい
きたいですね。相手とつながって、関係を模索しながらお互いを学んでいくと
いうためにディベートをやっていくということが、私たちの共通の認識ですね。
(本文より)
●対談 松本道弘×菊池省三
●四六判 128p
●ISBN 978-4-907571-04-7
●発売日:2014/8/27
●本体価格1,500円+消費税
3. 今月の教育・出版ニュース~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
弊社のホームページでは、「最新 教育・出版NEWS」というコーナーを設
けて、日々更新しています。
その中から、今月の気になるNEWSを数本ずつ掲載します。
【教育】
■全国学力テスト関係 Googleまとめ
(2014.08.30 Google)
8月25日に全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)の結果が公開され、様々
にマスコミで各地の動きが報道されています。最早、夏の終わりの年中行事に
なってきた感があります。「最下位を脱出」とか、「秋田県強し、沖縄県躍進」
などの見出しを見ると、スポーツ新聞か!と突っ込みを入れたくなってしまい
ます。
■シンポジウム:「点数が学力」批判 700人聴き入る−−大分 /大分
(2014.08.14 毎日新聞)
全国学力テストの喧騒の一方で、「点数を学力だと考えるのは錯覚だとし、知
識の蓄積を目的とするのではなく、知識を生活の中で生かそうとすることが大
切と話した」って何だろうと思います。点数がすべてでないことはある意味当
たり前です。ただ、点数を否定して責任をあいまいにすることだけはしてはい
けないと思います。
■教員の平均年齢、小中高で低下 大量採用世代が退職
(2014.08.04 朝日新聞)
仕事でお会いする先生も若い人が多くなりました。何よりも教師として学ぶこ
とに積極的な姿勢に胸打たれます。学校現場に蓄積された先輩方の力を継承し
ながら、若い力でグイグイと引っ張っていってほしいと思います。
【出版】
■国会図書館6年で満杯に デジタル化でも限界
(2014.08.31 ニコニコニュース)
先日、現在進めている企画の取材で国立国会図書館を訪ねました。この収蔵能
力の問題も話題になりました。電子化すれば問題は一気に解決すると思いがち
ですが、電子化するのに要する膨大な時間、そして何よりも電子化の規格をど
うするかという問題等、結局、物として保管することが、もっとも現実的だと
いうことなのでしょう。ちなみに、弊社も新刊発行のたびに、東京本館と関西
館に納本しています。
■公取委/電子書籍は再販制度に該当せず
(2014.08.29 流通ニュース)
「再販制度」とは、商品の生産者が卸・小売業者に対し商品の販売価格を指示
し、それを遵守させることです。独占禁止法で基本的に禁止されている行為で
すが、日本では本や雑誌、新聞などの著作物は、この行為が容認されています。
日本全国で同じ価格で本を買うことができるのは再販制度に基づいています。
電子書籍という法律制定時には想定していなかった新たな商品形態について、
メーカー側が再販容認を求めたことに対し、公正取引委員会が明確にNoと言
ったわけで、メーカー主導の価格統制はできない状況になりました。
■出版社も取次もなし 作家が直接届ける電子書籍「AiR 4」発売 Kindle直
販限定
(2014.08.08 ITmediaニュース)
上のニュース以上に大きな動きです。作家と読者が、出版社も取次も書店も介
さずに、ただAmazonのプラットフォーム上で、自らの力で出版活動を始めたと
いうことです。再販制度の前提となる流通の仕組みが激変しています。元々、
多様性をその特徴としている出版界ですが、その流通も含めて多様化が進むの
だと思います。基本的には賛成です。
4. 今月のお薦めの本~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
スタートしました、新コーナー。
中村堂がお薦めする、他の出版社から発行されている書籍の中で、読んで面白
かったものを紹介するコーナーです。
今月のお薦めは…。
■彼が通る不思議なコースを私も (白石一文著 集英社刊)
私の好きな作家の一人である直木賞を受賞されている白石一文氏の作品です。
帯には「学習障害を持つ子どもたち。世界を変えようと決意するひとりの教師。彼の目に映る、人間の未知なる可能性とは。」そして、「生への根源的な問いを放つ、傑作長編」と書かれています。
「教師、教育、愛、生」という大きなテーマに真正面から向き合った作品です。
学校現場に関わる描写もリアリティーがあり、ていねいに書き込まれています。
そして、小学校教師である椿林太郎の教育観は、大いに共感するものです。
ネタバレしない程度に…。
「教育の力は、人間そのものの変化の力、成長に大きく依存している。だからこそ、教育にはうわべだけではなく、人間を根底から変えていく力がある。」
「僕はね、子供たちにとにかく生き長らえて欲しいんだ。こんなひどい時代でも、絶対に死なないで生き続けて欲しい。僕の目標というか望みはそれだけかな。」
「生き延びる唯一の道はさ、生きる気持ちなんだ。(中略)自分が好きってこくとなんだよ。他の誰でもない、とにかく自分自身が大好きで、超愛してるって思えることだよ。自分が大事で大事でたまらないって思えれば、その子供は絶対に死なない。」
そして、この小説に登場する人たちは、それぞれの立場で「覚悟」あるいは
「責任」という言葉を使います。
最後のオチは「あれっ?」と思いますが、全篇をとおして流れる白石氏の「生」への問いかけに、励まされます。
特に学校の先生には一読をお薦めいたします。
5. 既刊書籍のご案内~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■動画で見る 菊池学級の子どもたち
動画で見て分かる教育書!
言葉で育った菊池学級の子どもたちの事実の姿を菊池先生撮影の動画で紹介
します
●DVDで、菊池学級の実際が分かります
●書籍で、動画を徹底解説しています
●菊池省三 著・撮影
●A5判 64ページ
●ISBN-13:978-4907571-03-0
●発売日:2014/8/13
●定価 本体価格3,000円+消費税
■徹底反復研究会叢書1
こんなときどうする?日々の指導に生かす「徹底反復」
陰山英男先生が主宰する「徹底反復研究会」の理論と実践をシリーズ化
学校における「日常生活」の指導の要点を解説
学校生活の44の場面をピックアップ
日々の指導における徹底反復学習を詳説
●徹底反復研究会中国支部 著/陰山英男 監修
●A5判 192ページ
●ISBN-13:978-4907571023
●発売日:2014/5/1
●定価 本体価格2,000円+消費税
■コミュニケーション力あふれる「菊池学級」のつくり方
今、最も多忙な小学校教師、菊池省三先生の最新著書です。
菊池先生の思想と方法の全体を明らかにした一冊です。
「菊池学級」の一日がわかる160点以上の写真を掲載しています。
コミュニケーション力のあふれる学級と児童を、どのように育んでいくかが分
かります。
●菊池省三 菊池道場 著
●A5判 224ページ
●ISBN-13:978-4907571009
●発売日:2014/4/1
●定価 本体価格2,000円+消費税
■小学生がつくったコミュニケーション大事典 復刻版
幻の名著が復刊しました!
12歳の子どもたちの「挑戦」した日本初の本です。
「菊池学級」の原点がこの一冊に凝縮されています。
平成18年発行時のA4サイズを見やすいB5サイズに縮小しました。
★「34」のコミュニケーション能力を徹底研究
あいさつ力、返事力、表情力、笑顔力、うなずき力、あいづち力、目線力、姿
勢力、ボディランゲージ力、メモ力、傾聴力、質問力、コメント力、リアクシ
ョン力、滑舌力、「出す声」力、計画力、リサーチ力、構成力、リハーサル力、
振り返り力、会話力、「報・連・相」力、話題力、説明力、具体化力、短文力、
「間」力、反論力、語彙力ふれあい力、ユーモア力、単独力、方言力
●北九州市立貴船小学校平成17年度6年1組34名/菊池省三 監修
●B5判 168ページ
●ISBN-13:978-4907571016
●発売日:2014/4/1
●定価 本体価格3,000円+消費税
★「コミュニケーション大事典」初版発行時のテレビニュース動画
平成17年度・北九州市貴船小学校6年1組の34名が、菊池省三先生の指導のもと、
「コミュニケーション大事典」を出版しました。小学生が本を出版するという
画期的な出来事を地元のテレビ局と地元のNHKが伝えた、貴重な映像です。
●コミュニケーション大事典 by RKB
●コミュニケーション大事典 by NHK
6. 【特別企画】レモン塩の作り方~~~~~~~~~~~~~~~~
大好評(?)の特別企画です。
手作りを心掛けて、生活を少し豊かにしてみようという趣旨のコーナーです。
今回は、今流行りのレモン塩の作り方です。
【レモン塩の作り方】
「レモン塩」の作り方は、とても簡単です。
レモンは、無農薬あるいは低農薬のもので、ワックスのかかっていない、国産
のものを選びます。
レモンは、よく洗ったのち、櫛形に八等分にします。
レモンの重さに対し10%の塩を入れます。
冷蔵庫に入れ、水が上がってきたら、瓶をゆすって水分を全体にいきわたるよ
うにしてあげます。
最低、1か月以上置きます。
写真は、我が家の3か月ものです。
長く置くと塩がなじみ、酸味も塩気も柔らかくなって独特の風味になります。
★レモンと塩を瓶に入れて、冷蔵庫で寝かせる
★漬けこんで3か月経ったレモン塩
できあがったレモン塩は、煮込み料理やサラダ、パスタ、焼き物などの料理に
使え、味にアクセントをつけてくれます。
7. 中村堂の書籍のお求め方法~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
弊社の発行出版物は、現在、
○特約書店様
○MARUZEN&JUNKUDOネットストア
○紀伊國屋書店WEBSTORE
でご購入いただけます。
また、八木書店経由で、全国の書店でお取り寄せいただけます。
弊社サイト内の「STORE」でもご購入いただけます。
よろしくお願いいたします。
8. 編集人から~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第6号のメルマガをお送りします。
今号は、発行が遅れてしまいました。多忙の結果です。スミマセン。
8月10日に開催された「第2回ほめ言葉のシャワー全国大会」は、台風11号が四
国から兵庫県を縦断するというあいにくの天候となってしまいました。関西方
面からの交通が乱れ、申し込みをされても当日参加できなかった方が10名程度
いました。
また、大会の前々日、菊池省三先生と私は山形にいましたが、大きく延びた台
風の雨雲の影響で、山形から北九州への移動に飛行機が飛ばず、新幹線を乗り
継いで約一日かかって、やっとの思いでぎりぎりで北九州にたどり着きました。
そんなハプニングもありましたが、大会は、大成功裡に終えることができまし
た。
今回の大会では、「ほめ言葉のシャワー」の実践が大きく前進し、「ほめ言葉
のシャワー」をどうやるかではなく、「ほめ言葉のシャワー」をとおして教師
が自分自身をどう変革していくかというステージに辿り着いたという気がして
います。
全国からお集まりいただいた皆さま、ありがとうございました。
まわりの方にこのメルマガのことをお教えください。
そして、弊社ホームページからアドレスの登録をおすすめください。
メルマガ不要の方は、お手数ですが、弊社ホームページの「お問い合わせ」
コーナーから、「メルマガ停止」とのタイトルでご連絡ください。(中)
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