お手元にある本の裏表紙を見てください。
バーコードが二つ、印刷されています。

上段のバーコードは、ISBNといって、本のマイナンバーみたいなものです。
詳しくは、以下をご覧ください。
http://www.isbn-center.jp/guide/02.html

ちなみに、中村堂の出版者(出版社)記号は、[907571]です。

下段のバーコードが今回のテーマです。

ここには、日本独自の「図書分類」と、本の価格が表示されています。
「図書分類」は、日本十進分類法という、日本の図書館で広く使われている図書分類法で、本の内容をざっくりと示しています。
それを「Cコード」と呼んでいます。
バーコードの左に、「C●●●●」という表示があります。
その4ケタの数字が、本の内容をジャンル分けした結果です。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/ccode.html

ただ、ジャンル分けという作業はとても難しいものです。
ジャンル分けするために「タグ」をつけますが、一つのタグでそのものの実体を的確に示すことは、ほぼ無理です。
デジタルの時代になった今は、複数のタグをつけることは簡単になりました。
でも、図書館では、一冊しかない本をどこかの棚に入れなくてはいけないので、一つのタグしかつけられません。
ということで、デジタル化が進んだ現在も、アナログな本は、デジタルなふりをした単一のCコードというタグをつけられています。

中村堂の書籍は、教育書が多いので、「C0037」という、コードをつけています。
0 → 一般の方を販売の対象とした
0 → 単行本という発行形態の
37 → 教育を内容とした本

基礎知識はここまで。

ここからが、本題です。
中村堂から、菊池省三先生の本を、これまでに13冊発行させていただきました。
それらの多くには、上記の「C0037」という、教育書のコードを付けました。

ただ、
2015年7月15日発売「挑む 私が問うこれからの教育観」
2015年9月29日発売「コミュニケーション力で未来を拓く これからの教育観を語る」
2015年11月26日発売「一人も見捨てない教育の実現 挑戦!四国四県からの発信!」
の3冊には、「C0095」というコードを付けています。
これは、「日本文学、評論、随筆、その他」というジャンルです。
教育書ではありません。

私が、菊池先生の本を最初に担当させていただいたのは、「小学校発! 一人ひとりが輝くほめ言葉のシャワー」(日本標準刊)です。
この本には、教育書のコードが付いています。
当時は、私にはコードを決める役割が与えられていませんでしたので、知らないうちに決められたコードです。

コードはともかく、書名を見てください。
「小学校発!」とあります。
この本を編集する過程の中で、執筆いただいた多くの先生方との議論の中で、付けた書名です。
小学校での実践をベースとした「ほめ言葉のシャワー」ではあるけれど、「この運動は必ず将来、社会的な運動へと発展する」という、菊池先生の確信に基づいて付けた書名でした。

菊池先生が小学校の教員を退職され、自由な立場で活動を始められて半年、いよいよ、教育運動は社会運動への広がりを見せ始めています。
今週末には、「世界で一番受けたい授業」に出演されます。
http://www.ntv.co.jp/sekaju/

大きなプロジェクトが、同時進行で動き始めます。

私がCコードに込めた小さな思いが、少しずつ、でも確実に形になりつつあることをとてもうれしく思っています。

そして、12月27日には、セミナー「学校と社会つなぐ」を東京で開催していただきます。
「社会の中にある学校」という問題意識をもとにしたセミナーです。
刺激的な年末になるはずです。
ご参加、お待ちしています。
お申し込みは、以下からお願いいたします。
●こくちーず
http://kokucheese.com/event/index/357193/
●SENSEI PORTAL
https://senseiportal.com/events/34560