柳本浩市さんが逝去されました。
御年46歳。
早過ぎる終焉に言葉もありません。

柳本さんと最初にお会いしたのは、ほぼ2年前の2014年3月25日でした。
以前に勤めていた会社の仕事の中で、一緒に仕事をさせていただいた方からの紹介です。
会社を興した最初の狭い事務所にお越しいただきました、
穏やかで、静かで、いつも目に微笑みをたたえていらっしゃいました。
ただ、穏やかさが熱情に変わるタイミングがありました。
語らずにいられない思いをいつも胸に溢れさせていらっしゃったのだと思います。
話が分かっているのかいないのか、そんなことも怪しげな初対面の私や妻を相手に、熱く熱く語られました。

そんな出会いがあって、最後にお会いした2015年7月8日までの間に、たぶん20回ほどお会いし、仕事をご一緒させていただきました。

その結晶が、弊社から発行した2冊に収まっています。
・2014年11月28日発行
「共創がメディアを変える コミュニケーションで紡ぐ新しい電子出版」
http://goo.gl/48FJ4N
・2015年2月25日発行
「生活とデザイン・芸術 日本文化の可能性 (Edu-Talkシリーズ3) 」
http://goo.gl/yq0U4a

50億点にのぼるコレクションをされながら、「コレクターと呼ばれるのは本意ではない。モノに興味はない。モノをつくった人と、その背景となる営み・文脈に興味がある」という趣旨のことをよく言われていました。
その宣言書が上の「共創がメディアを変える」でした。

築き上げたコレクションをベースに、いよいよそれらを土台とした本格的な仕事をされようとしていた矢先でのご逝去でした。
ご本人が誰よりも悔しがられていることと思います。

柳本さんに教わったことを少しでも形にしていこうと、思いを新たにします。

柳本さんからいただいたり、自分で買ったり、一緒につくっていただいた本を写真に収めました。

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