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教育書に新しい波を Creat New Value, Creat New Wave
出版社中村堂 メールマガジン
                     2014年10月06日発行 第7号
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★今号の内容~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1. 今月の中村堂
2. 新刊書籍のご案内
3. 中村堂発行書籍の書評紹介
4. 今月の教育・出版ニュース
5. 今月のお薦めの本
6. 既刊書籍のご案内
7. 中村堂の書籍のお求め方法
8. 編集人から
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1. 今月の中村堂~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
8月20日に起こった広島の土砂災害。
9月27日に起こった御嶽山の噴火。
人知を超えた、予想もしえかった自然災害が、連続して起こっています。
安全や平和というものが、非常に脆いものでしかないということを否応なく考
えさせられる毎日です。
日本の高度成長を支えた隠れた要因の一つとして、その時代に自然災害が少な
かったことを挙げる識者がいます。戦争や大災害のあとには経済復興が起こり
ますが、その復興期には安定した気候が重要だということでしょうか。
このように矢継ぎ早に自然災害が起こると、規模の大小以上に、一人ひとりの
気持ちの中に暗い影が落ちてくる気がします。
話は変わって、一日一日の積み重ねの中で中村堂は、少しずつその社会的認知
度を高めていると自負しています。
といっても、大したことではないのですが。
地方の小さな(生意気言ってスミマセン。中村堂は小ささでは負けていません)
書店から注文をいただくことは、社会的存在として認められたと感じるいちば
ん嬉しいことです。
最近、会社に起こったことは…。
・銀行から毎月の積み立てをしないかと誘われました。
 →少しだけ、積み立てることにしました。
・FXしませんかと電話がかかってきました。
 →そんなことしている時間的、金銭的余裕はありません。
・ホームページのSEO対策やら、マーケティングのお手伝いをしますよと、
営業の電話がかかってきました。
 →不特定多数を相手にした出版ではないし、体を動かさないとダメなことは
この半年間でいやというほど知りました。
・空いている駐車場や土地はありませんかと、電話がありました。
 →一切不動産資産がないだけでなく、狭い事務所も荷物でいっぱいのありさ
まです。
そんなわけで、「なんだかなぁ」の社会的認知度の高まりです。
NHKの連続テレビ小説「花子とアン」か終わりました。
こういう番組を見ていると、「現場はがんばっているなぁ」と励まされます。
戦争で最愛の息子純平を失った花子の腹心の友、蓮子は、機会を得て、ラジオ
で次のように語りました、
「私が今日ここでお話ししたいのは平和の尊さでございます。先の戦争で私は
最愛の息子純平を失いました。私にとって息子は何事にも変えがたい存在でご
ざいました。お母様は僕がお守りします。幼い頃より息子はそう言って母であ
る私をいつも守ってくれました。子を失うことは心臓をもぎ取られるよりも辛
いことなのです。私は身をもって知りました。もしも女ばかりで政治を任され
たならば戦争を決してしないでしょう。可愛い息子を殺しに出す母親が1人だ
ってありましょうか。もうこのような二度と悲痛な思いをする母親は生み出し
てはなりません。もう二度と最愛の子を奪わせてはならないのです。戦争は人
類を最大の不幸に導く唯一の現実です。最愛の子を亡くされたお母様方、あな
た方は一人ではありません。同じ悲しみを抱く母が全国に大勢おります。私た
ちはその悲しみをもって平和な国を作らねばならないと思うのです。私は命が
続く限り平和を訴え続けて参ります。」
戦中も、平和への信念を少しも曲げることのなかった蓮子の言葉には重みが
ります。
また、戦中、主人公の花子の家業である印刷・出版業を停止せざるを得なくな
ったとき、軍関係の印刷の仕事をしないかとの誘いを花子の夫は断ります。
「女性と子どもの本をつくることが会社を作った目的だから」と。
下の「今月のお薦めの本」に書いたこととも関連して、平和と安定した社会秩
序の中で初めて成り立つのが「出版業」であることを肝に銘じて、未来を託す
子どもたちの育成の一翼を担う仕事をしていこうと、再認識しました。
次の「新刊書籍のご案内」にあるとおり、10月末にEdu-Talkシリーズの第二弾
として、陰山英男先生と、東大生を育てたお母さんとの対談という、これまで
とは少しテイストの違う本を発刊します。
そして、年内にはさらに4冊の刊行を目指して、並行して作業を急ピッチで進
めています。
順次、お知らせしてまいります。
今後とも、よろしくお願いいたします。
                       2014年9月30日 中村堂
                              中村宏隆
2. 新刊書籍のご案内~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■東大生を育てた 家庭の力
Edu-Talkシリーズ 第二弾!
●陰山英男先生と東大生を育てた母親、大いに語る
●教育の原点は、家庭にあり!
●学力向上のポイントは「没頭」と「集中」!
陰山 私は、最近、日本の教育に関する価値観が根本の部分でかなり間違って
いると感じています。つまり、苦しいところを歯を食いしばってこそ成長する
という思い込みです。これまでのお話を聞いていると、皆さんの家庭は、その
常識とは違うところにあったのではないかと思ったのです。
何でもないように見えることを好き放題にさせて、それをお母さんが楽しい気
持ちで見ている。お母さん自身が楽しいから、子どもが好きなことをしている
ところを見ている。それが実は子どもを劇的に伸ばすと思うのです。
●対談 陰山英男×子育てをふり返る母親の会
●四六判 128p
●ISBN 978-4-907571-05-4
●発売日:2014/10/29
●本体価格1,500円+消費税
3. 中村堂発行書籍の書評紹介~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この一か月の間に、弊社発行出版物に関する二つの書評を教育新聞に掲載して
いただきました。
●2014.9.18号掲載 「ディベート ルネサンス 究論復興」
●2014.10.2号掲載 「小学生が作ったコミュニケーション大事典 復刻版」
4. 今月の教育・出版ニュース~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
弊社のホームページでは、「最新 教育・出版NEWS」というコーナーを設
けて、日々更新しています。
その中から、今月の気になるNEWSを数本ずつ掲載します。
【教育】
■武雄市/「官民一体型学校」の創設に向けて公開授業・講演会
(2014.09.30 ICT教育ニュース)
「官民一体型学校」については、武雄市のホームページに資料が公開されてい
ます。
現状のどんな問題を解決するために、これらの新たな試みをスタートさせるの
かが説明されていないので、評価のしようもありませんが、現場の先生が複雑
な気持ちであるだろうことは、容易に想像がつきます。
■大阪市、タブレット導入で学力向上した事例を紹介
(2014.09.25 ReseMom)
「タブレット端末を活用し、協働的な学習」の具体的な内容が分かりませんの
で、これも評価ができないのですが、奥様が大阪市内で小学校の先生をされて
いる方から、大阪市内の校務支援ソフト導入に伴い現場が混乱しているという
話をお聞きしました。ニュースは児童・生徒へのタブレット端末の導入ですが、
上からの改革がうまくいっている例を私はあまり知りません。
■ベネッセ、全国学力調査を落札 採点・集計の委託業務
(2014.09.04 朝日新聞)
毎日のようにFacebookに、「こんなのが送られてきた」と、ベネッセからの個
人情報漏えいのお詫びの文書の写真がアップされています。「それはそれ、こ
れはこれ」ですか?
【出版】
明治図書出版はなぜDRMフリーの電子書籍販売に踏み切れたのか――担当者
に聞いてみた
(2014.09.26 ITmedia eBook USER)
いろいろな角度から考えられたうえでの英断だと、私は率直に評価します。
■過干渉:子どもの人生を支配 「毒親」本相次ぎ出版
(2014.09.23 毎日新聞)
「毒親」ってすごい言葉ですね。当事者は、けっしてそのような認識をしてい
ないでしょうから、問題の根深さを思います。社会の教育力の低下が、家庭内
で「客観性・社会性の欠如した教育」を生んでいるのだと思います。
■まんだらけに聞いた。手塚治虫も称賛、戦前・戦中に100冊刊行した伝説の
出版社
(2014.09.05 アメーバニュース)
「中村書店」というこんな素敵な出版社があったとは。見習います。
4. 今月のお薦めの本~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
中村堂がお薦めする、他の出版社から発行されている書籍の中で、読んで面白
かったものを紹介するコーナーです。
今月のお薦めは…。
■紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている(佐々涼子著 早川書房刊)
2012年に第10回開高健ノンフィクション賞を受賞した「エンジェルフライト国
際霊柩送還士」で有名になった佐々涼子さんが、東日本大震災で壊滅的な被害
を受けた日本製紙石巻工場の復興の様子を書き上げた作品です。
日本製紙石巻工場は、日本の出版で使われる紙の4割を製造していて、「この
工場が止まれば、日本の出版が倒れる」とまで言われる工場です。
私は、震災から一月ほど経った2011年4月16日に、陰山英男先生と一緒に避難
所で暮らす子どもたちに本を寄贈するために、山形県から車で宮城県石巻市と
東松山市を訪ねました。
石巻市から東松山市に移動する途中、この本の舞台である日本製紙石巻工場の
被災した様子を車中から目の当たりにしました。
本文中に出てくる「巨大なトイレットペーパー」のような製品が、無造作に放
り出されている様子が目に焼き付いています。
誰もが不可能としか考えられなかった震災から半年後に1台の機械を稼働させ
るという大きな仕事を成し遂げたリーダーの指導力と現場の底力。しかも通常
でも難しい「一発通紙(全長111メートルの機械を紙が切れずにスムーズにつな
がる状態)」を成し遂げる完璧な稼働という結果を出したのです。
この本には、美談しか報道されなかった被災地の現場で起こった事件の数々も
書かれています。人を信じられなくなる状況の中で仕事を成し遂げた人たちの
奮闘には素直に感動します。
弊社でこれまでに発刊した5冊の本のうち、「日々の指導に生かす『徹底反復』
」の本文用紙には日本製紙製「淡クリーム琥珀N」という用紙を、「小学生が
作ったコミュニケーション大事典 復刻版」の本文用紙には日本製紙製「ユー
ライト」という用紙を使っています。
本をつくる過程の中では、内容とは別に、本という「形」に仕上げていくため
に、「紙」は非常に大きなウエイトを占める重要なものです。
たくさんの種類の中から、その本にふさわしい紙を選ぶのは楽しい仕事ですが、
たくさんの選択肢が用意されている状況は当たり前のことではなく、多くの人
の努力と、安全と平和のうえに成り立っていることを、改めて考えさせられる
本です。
6. 既刊書籍のご案内~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■ディベート ルネサンス 究論復興
Edu-Talkシリーズ 第一弾!
国際ディベート学会会長の松本道弘氏とコミュニケーション教育の第一人者・
菊池省三先生の対談が実現
●ディベートが本来目指す道について大いに語る
●教育にディベートの新たな息吹を送るため、「対話検定」の創設に動き始め
ます
菊池 何のためにほめるのか、何のために叱るのか、何のために学習していく
のかという、自分で考えていく骨太の哲学をつくってくれるのが、ディベート
という学び、思考の型ではないかと私は思います。
松本 「究論」は、本来お互いに話をしながら、理を追究し、求めていくもの
です。相手と自分との共同作業で成り立ち、勝ち負けは関係ありません。敵か
ら学ぶということを基本として、お互いに分かり合うという文化をつくってい
きたいですね。相手とつながって、関係を模索しながらお互いを学んでいくと
いうためにディベートをやっていくということが、私たちの共通の認識ですね。
(本文より)
●対談 松本道弘×菊池省三
●四六判 128p
●ISBN 978-4-907571-04-7
●発売日:2014/8/27
●本体価格1,500円+消費税
■動画で見る 菊池学級の子どもたち
動画で見て分かる教育書!
言葉で育った菊池学級の子どもたちの事実の姿を菊池先生撮影の動画で紹介
します
●DVDで、菊池学級の実際が分かります
●書籍で、動画を徹底解説しています
●菊池省三 著・撮影
●A5判 64ページ
●ISBN-13:978-4907571-03-0
●発売日:2014/8/13
●定価 本体価格3,000円+消費税
■徹底反復研究会叢書1
こんなときどうする?日々の指導に生かす「徹底反復」
陰山英男先生が主宰する「徹底反復研究会」の理論と実践をシリーズ化
学校における「日常生活」の指導の要点を解説
学校生活の44の場面をピックアップ
日々の指導における徹底反復学習を詳説
●徹底反復研究会中国支部 著/陰山英男 監修
●A5判 192ページ
●ISBN-13:978-4907571023
●発売日:2014/5/1
●定価 本体価格2,000円+消費税
■コミュニケーション力あふれる「菊池学級」のつくり方
今、最も多忙な小学校教師、菊池省三先生の最新著書です。
菊池先生の思想と方法の全体を明らかにした一冊です。
「菊池学級」の一日がわかる160点以上の写真を掲載しています。
コミュニケーション力のあふれる学級と児童を、どのように育んでいくかが分
かります。
●菊池省三 菊池道場 著
●A5判 224ページ
●ISBN-13:978-4907571009
●発売日:2014/4/1
●定価 本体価格2,000円+消費税
■小学生がつくったコミュニケーション大事典 復刻版
幻の名著が復刊しました!
12歳の子どもたちの「挑戦」した日本初の本です。
「菊池学級」の原点がこの一冊に凝縮されています。
平成18年発行時のA4サイズを見やすいB5サイズに縮小しました。
★「34」のコミュニケーション能力を徹底研究
あいさつ力、返事力、表情力、笑顔力、うなずき力、あいづち力、目線力、姿
勢力、ボディランゲージ力、メモ力、傾聴力、質問力、コメント力、リアクシ
ョン力、滑舌力、「出す声」力、計画力、リサーチ力、構成力、リハーサル力、
振り返り力、会話力、「報・連・相」力、話題力、説明力、具体化力、短文力、
「間」力、反論力、語彙力ふれあい力、ユーモア力、単独力、方言力
●北九州市立貴船小学校平成17年度6年1組34名/菊池省三 監修
●B5判 168ページ
●ISBN-13:978-4907571016
●発売日:2014/4/1
●定価 本体価格3,000円+消費税
★「コミュニケーション大事典」初版発行時のテレビニュース動画
平成17年度・北九州市貴船小学校6年1組の34名が、菊池省三先生の指導のもと、
「コミュニケーション大事典」を出版しました。小学生が本を出版するという
画期的な出来事を地元のテレビ局と地元のNHKが伝えた、貴重な映像です。
●コミュニケーション大事典 by RKB
●コミュニケーション大事典 by NHK
7. 中村堂の書籍のお求め方法~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
弊社の発行出版物は、現在、
○特約書店様
○MARUZEN&JUNKUDOネットストア
○紀伊國屋書店WEBSTORE
でご購入いただけます。
また、八木書店経由で、全国の書店でお取り寄せいただけます。
弊社サイト内の「STORE」でもご購入いただけます。
よろしくお願いいたします。
8. 編集人から~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第7号のメルマガをお送りします。
9月から10月にかけても、なかなか楽しくハードな毎日を過ごしました。
特筆すべきは、菊池省三先生と、4週連続で週末を過ごさせていただいたこと
です。
今月もあと3か月。年内に5冊の新刊を発行することを高らかに宣言いたします。
周りの方にこのメルマガのことをお教えください。
そして、弊社ホームページからアドレスの登録をおすすめください。
メルマガ不要の方は、お手数ですが、弊社ホームページの「お問い合わせ」
コーナーから、「メルマガ停止」とのタイトルでご連絡ください。(中)
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○発行 株式会社中村堂
○編集 中村宏隆
○Copyright(C)株式会社中村堂2014
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