「出版不況」と言われ始めて、どのくらいの歳月が流れているのでしょうか?
書籍の売上のピークは1996年、雑誌のそれは1997年で、その後、年々減少しています。

■売り上げも書店数も減少続く 「出版不況」の現状は
(2015.01.27 THE PAGE)

先週の金曜日と今週の金曜日、「出版不況」を象徴する二つのニュースが伝えられました。

■栗田出版販売株式会社(準大手・出版取次業者 出版取次では過去最大の倒産 東京都千代田区)民事再生法の適用を申請
(2015.06.26 帝国データバンク)

■北海道・札幌の久住書房が破産 負債総額5億円
(2015.07.03 北海道新聞)

現在の雑誌の売り上げは、ピーク時と比較すると45.5%減少していますから、栗田出版販売の民事再生法適用の記事にあるとおり、1991年の年売上高約701億7900万円が、2014年には9約329億3100万円になっていたという数字は、全体をそのまま反映しています。

「出版不況」については、語らなくてはいけないことがたくさんありますが、とりあえず、こんな時代の中に旅立っていったという事実を、今更ながら肝に銘じておきたいと思います。
ああ、おそろしい。