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はじめに
第1章 先行き不透明な時代を生き抜くための探究学習
第2章 探究学習を拓くSTEAM教育の展開
第3章 探究と創造活動の親和性
第4章 観光教育を活用した地域探究の実践
第5章 探究的教師教育の実践モデルと今後の展望
第6章 探究学習における生成AI活用の実践的アプローチ
第7章 行動分析学の知見に基づく探究学習
特別鼎談 『偽物の探究』はもう終わり
おわりに
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「もくじ」の詳細は、Amazonの商品サイトでご覧いただけます。
今号では、「第1章 先行き不透明な時代を生き抜くための探究学習」について、紹介します。
第1章は、3節で構成されています。
1 問いから始まる学び
2 探究学習は教師の総合力が試される
3 探究学習が進む学校づくりへの実践的アプローチ
1節、2節の執筆は、本プロジェクトリーダーの杉本任士先生(北海道教育大学教職大学院教授)、3節の執筆は、永澤篤先生(北海道教育大学教職大学院特任教授)が担当されました。
1節で、本書発行の社会的、現代的意義を、
「自ら問いを見出し、課題を設定し、情報を収集・分析しながら多角的に思考し、他者と協働して問題解決を図る力が求められている。さらに、その過程を通して新たな価値を創り出す力が重要となっている。探究学習は、まさにこうした力を育むための教育アプローチである。」
とまとめられています。
2節では、「探究学習と教師の総合力」として、
「探究学習は、知識を与える教育から『自ら問い、考え、表現する学び』への転換を象徴する取組である。生徒の主体的な学びは、教師個人の授業力だけでなく、学校全体の支援体制に影響される。したがって探究は、教室内の実践を超え、学校文化の質と結びついている。」
と、探究学習の持つ広がりと深さについて言及されています。
3節では、探究学習が学校づくりに直結していくことが、筆者の実践に基づいて詳説されています。
「総合的な学習の時間を通してどのような資質・能力を育成するのかということや、総合的な学習の時間と各教科等との関連を明らかにするということについては学校により差があり、これまで以上に学校全体で育てたい資質・能力に対応したカリキュラム・マネジメントが行われるようにすることが求められている(文部科学省, 2017)。本稿では、探究学習をめぐるこうした教育課程の共有や学校の組織体制の課題などに対応するため、筆者の教育実践を省察し、学校における探究文化の定着に向けた方策を考察する。」
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探究学習の持つ可能性を、私はこの1冊を編集する中で学びました。





