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「探究学習への提言」NEWS vol.1 (2025.12.17)

本日(2025.12.17)、「先行き不透明な時代を生き抜くための探究学習への提言」が中村堂の倉庫に納品されました。

早速、取次や全国の書店、ネット書店に向けて発送しました。
発売日は12月26日(金)です。
今しばらくお待ちください。

発売日まで10日間ありますので、今日からこの本に関する情報を「『探究学習への提言』NEWS」として、連続10回お伝えします。
第1回は、著者の紹介と発刊のねらいです。

ネットニュースでも、最近、「探究学習」が取り上げられることが少なくありません。
様々な立場から、「探究学習」が語られています。
それは、必ずしも肯定的なものだけではありません。
最近見たものをいくつか紹介します。
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総合型選抜に有利だから?…高校の「探究学習」で大学の研究者たちが疲弊 話がかみ合わず「1人に10時間」かかったケースも
(2025.12.12/YAHOO!ニュース(AERA DIGITAL))

探究学習の必修化から 3年それでも保護者の7割は「知らない」と回答
(2025.11.14/ICT NEWS)

探究学習は基礎学力を低下させているのか?
(2025.11.11/NEWS PICKS)

「学力低下」の原因はスマホでもコロナ禍でもない?法学者も指摘「小学校での探究やグループワークの増加」が問題か
(2025.11.03/東洋経済OMLINE)

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こうした状況の中で、あえて「探究学習への提言」を試みるのが本書です。
多くの方と「探究学習」について考えるきっかけになったらいいなと思っています。
そのために「『探究学習への提言』NEWS」を発行して、詳しく本書を紹介しようと思いました。

◆著者について
著者は、北海道教育大学チーム探究の7人の先生です。
「チーム探究」について、本書の「はじめに」の冒頭、つぎのように説明されています。
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本書は、北海道教育大学における「学問領域実証研究プロジェクト」における「地域課題解決型探究カリキュラム開発及び教材化」の取り組みから生まれた。執筆者はいずれもこのプロジェクトのメンバーであるが、探究学習そのものを専門としているわけではない。行動分析学、教師教育、理科教育、絵画(美術教育)、観光学、そして附属小学校で校長を務める教員など、異なる領域を背景に持つ研究者・実践者たちである。さらに、かつて文部科学省で「総合的な学習の時間」の制度設計と普及に携わった元調査官が加わっている点も特徴的である。我々は、このプロジェクトを「チーム探究」と名づけ、中学校の総合的な学習のカリキュラム開発やワークブックの作成、出前授業などを通して、「探究学習が学校文化として根づく」ことを目指してきた。
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そして、具体的には、以下の7名の方々によって本書は共同執筆されました。
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【編著】
渋谷一典(北海道教育大学教職大学院 教授/前 文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官)
杉本任士(北海道教育大学教職大学院 教授/チーム探究プロジェクトリーダー)
渡邉信隆(北海道教育大学函館校 講師)
【著】
奥平理(北海道教育大学函館校 准教授)
永澤篤(北海道教育大学教職大学院 教授)
牧野香里(北海道教育大学函館校 准教授)
森健一郎(北海道教育大学教職大学院 教授)
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◆本書発行のねらい
発行のねらいについて、「はじめに」で次のようにまとめられています。
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本書は、探究学習について統一的な理論を示すことを目的としていない。むしろ、異なる専門性から見たときに「探究学習がどのように見えるのか」「どのように支えられるのか」を、複数の視点から丁寧に描き出そうとしている。行動分析学は問いが生まれる環境条件を、教師教育は学びを組織する省察のプロセスを、理科教育は対象への働きかけを、絵画は観察と表現の感性を、観光学は地域と人をつなぐ経験を、そして学校経営は組織として探究学習を支える基盤を、それぞれの立場から照らしている。
本書が提示するのは、そうした「複眼的な探究学習の見取り図」である。そこにあるのは、一般化されたモデルではなく、教育現場に息づく多様な実践の可能性だ。本書は「研究者だけの議論」でも「現場だけの実践」でもない。本書は、制度、理論、授業、文化、経営、表現、地域という多層のレベルを行き来しながら、探究学習を“ 学校で本当に息づくもの” として支える視点が交わる場から生まれたものである。
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「はじめに」は、本プロジェクトリーダーの杉本教授が書かれています。
次号以降、各章の内容を紹介します。

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