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「探究学習への提言」NEWS vol.3 (2025.12.19)

「先行き不透明な時代を生き抜くための探究学習への提言」に関する情報を連続10回でお伝えする「『探究学習への提言』NEWS」の第3回です。

※本NEWSのバックナンバーは、中村堂ホームページに掲載しています。
https://nakadoh.com/?page_id=6167

本書の「もくじ」です。
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はじめに
第1章 先行き不透明な時代を生き抜くための探究学習
第2章 探究学習を拓くSTEAM教育の展開
第3章 探究と創造活動の親和性
第4章 観光教育を活用した地域探究の実践
第5章 探究的教師教育の実践モデルと今後の展望
第6章 探究学習における生成AI活用の実践的アプローチ
第7章 行動分析学の知見に基づく探究学習
特別鼎談 『偽物の探究』はもう終わり
おわりに
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もくじの詳細は、Amazonの商品サイトでご覧いただけます。
https://www.amazon.co.jp/dp/4911682019/

本号では、「第2章 探究学習を拓くSTEAM教育の展開」の内容について紹介します。

第2章は、3節で構成されています。
1 STEAM教育が切り拓く可能性
2 STEAM教育の評価軸の活用
3 STEAM教育の評価軸による指導と評価

第2章の執筆は、森健一郎先生(北海道教育大学教職大学院教授)が担当されました。

予測が難しい未来を生き抜くために、新しい力や資質が子どもたちに求められています。
そうした背景のもとで注目されているのが、STEAM教育です。
STEAM教育は、
Science(科学)
Technology(技術)
Engineering(工学)
Arts(芸術・リベラルアーツ)
Mathematics(数学)
の頭文字を組み合わせた言葉です。
これらの内容を分野ごとに学ぶのではなく、それぞれを結びつけることで、新しい発想や学びを生み出すことをねらいとしています。

1節では、STEAM教育と総合的な学習(探究)の時間の関係について、
「STEAM教育の理念は、日本の学校教育における『総合的な学習(探究)の時間』ともつながっている。『総合的な学習(探究)の時間』では、子どもたちが自分で課題を見つけ、情報を調べ、まとめて発表するという学びのプロセスを大切にしている。そのスタイルは、まさにSTEAM教育が目指す『分野を越えた学び』や『新しい価値をつくり出す学び』と重なる。」
と指摘されています。

2節では、「STEAM教育の評価軸」について、1節で提案されているSTEAM教育の評価軸を、「指導と評価の一体化」および「STEAM教育と教育課程」という視点からの活用について提案されています。
STEAM教育の各内容(教科)の位置づけが明確にされることで、教科間の役割分担や連携を取りやすくする道筋が描かれています。

3節では、「総合的な学習(探究)の時間」とSTEAM教育を結びつけることで、学習指導要領の3観点とSTEAM 育の評価軸を連動させることができること、さらに、子どもが現実の問題に挑戦し社会に貢献する力を育てていくための指導法の一般化や具体的な評価につなげることができることを指摘されています。

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STEAM教育と総合的な学習(探究)の時間の関係を詳説する本章は、新しい力や資質の育成が求められる現代の学校教育の羅針盤になる内容だと思います。

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