今週の木曜日に仕事で埼玉県日高市に行きました。
最寄駅は西武新宿線・狭山市駅です。
3年前に駅前の再開発がされ、駅ビルEmioができました。

その1階にはBooks書原があって、時間調整も含めて、狭山市駅付近の数少ない(唯一の)憩いの場でした。

ところが、いつものように木曜日に行くと…。
6月末で閉店とのお知らせが貼られていました。

書原

とても驚きました。

自宅や事務所の近くにも、Books書原があります。
佃の大川瑞RC21店と晴海店です。
そういえば、文部科学省に行ったときに寄る霞が関店もあります。
一つのひとつのお店はそれほど広くありませんし、総店舗数も10はないはずなのに、自分の行動範囲の中に3店もあり、何よりも品ぞろえの独自性が気に入っていました。
よく行く大川瑞RC21店と晴海店は、それぞれの立地の違いが品ぞろえの違いとしてはっきり出ていて、一度行くと長い時間一冊一冊の本というよりも、品ぞろえの大まかな傾向を楽しんでいます。

日本の書店数の推移が、以下のホームページに掲載されています。
http://www.1book.co.jp/001166.html
驚くほどの減少数です。
10年で5000店、全体の23パーセントの減少です。
近隣の商店街にも10年前には3つの書店がありましたが、現在は1店を残すのみです。
商店街から外れた大通りに面したところにあった書店もなくなりました。
町の本屋さんは、完全にレッドデータです。

弊社で発行するような教育書は、こうした町の本屋さんには置いてもらえるだけのスペースはありませんので、仕事で関係する機会は少ないのですが、ときどき電話でお客さんからのオーダーということで、1冊の注文をいただくと、厳しい中頑張っていらっしゃることに励まされたり、町の大事な文化拠点としての本屋さんが減っていってしまう現状を憂えたり、寂しく思ったりしています。