「先行き不透明な時代を生き抜くための探究学習への提言」に関する情報を連続10回でお伝えする「『探究学習への提言』NEWS」の第6回です。
※本NEWSのバックナンバーは、中村堂ホームページに掲載しています。
https://nakadoh.com/?page_id=6167
本号では、「第5章 探究的教師教育の実践モデルと今後の展望」の内容について紹介します。
第5章の執筆は、 渡邉信隆先生(北海道教育大学函館校講師)が担当されました。
第5章は、6節で構成されています。
1 教育現場の現状と課題
2 探究学習指導の現実
3 教師の成長
4 教師の力量
5 本物の探究学習へ
6 学び続ける専門職への目覚め
1節では「教育現場の現状と課題」として、近年では「教師の役割が『指導者』から『ファシリテーター』や『伴走者』へと転換する議論が活発化している」状況を紹介しています。
2節では、「探究学習指導の現実」として、「社会の変化と探究学習の必要性を理解したとしても、それまでの教育を受けてきた我々教員にとって探究学習の指導は困難を極めている」としつつ、「教師が自らの学習観を見つめ直すことで道は開かれる。『教える』から『支援する』へ、正解を求める学習から試行錯誤を重視する学習へ」の転換を提言しています。
3節では、「単に新しい指導技術を学ぶのではなく、教師自身の教育に対する根本的な前提を問い直し、新しい準拠枠を構築することが求められる。(中略)準拠枠の変容こそが、真の意味での教師の教育観の変容を可能にするのである」と「教師の成長」の姿を描いています。
4節では、探究学習を効果的に指導する教師の力量として、以下の3点を提案しています。
・不確実性への寛容さ
・学習者との協働的関係の構築
・省察的実践能力
5節では、「本物の探究学習」とは、「子どもたちが実際の問題や課題に取り組む中で、その問題解決に必要な知識や技能を文脈と共に学習する」姿であるとの提言をしています。
最後の6節では、「子どもたちは、教師が変わることを待っている。彼らの探究心を解放し、思考力を育み、未来を創造する力を身につけさせるためには、まず教師自身が探究者でなければならない」と、「学び続ける専門職への目覚め」を促す主張をされています。
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渡邉先生は、かつて東京都の公立小学校で教諭をされていました。
私は、その時代にお会いし、かつて発行していた「菊池道場機関誌『白熱する教室』」の第11号で、東京支部のメンバーの一人として原稿を執筆していただきました。
今回、本書が発行されるに至ったきっかけは、渡邉先生が8月下旬に私に1通のメールをくださったことから始まります。
それから話はとんとん拍子に進み、4か月後の発行となりました。
『白熱する教室』第11号は、こちらです。
https://nakadoh.stores.jp/items/5a2959c292d75f461e0006b9
写真は、本体表紙です。





