◇◆2019.08.15発行◆◇
◆◇中村堂創業満6年記念出版◇◆
◇◆「『教育』を解き放つ」ニュースNo.09◆◇
今号では、「『教育』を解き放つ」に掲載する対談15本のうち、
菊池 省三先生と片山象三氏との対談
【dialogue08】コミュニケーション力で地域を拓く
を紹介します。
【対談者】片山象三(かたやま・しょうぞう)
1961年兵庫県生まれ。同志社大学商学部卒。大手機械メーカーを経て、1990年、兵庫県に帰り、家業の繊維機械商社「片山商店」を継ぐ。2000年、片山商店の5代目社長に就任。2005年、第1回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞受賞。同年、りそな中小企業振興財団の第17回中小企業優秀新技術・新製品賞で優秀賞受賞。2013年11月、西脇市長に就任。
兵庫県西脇市の片山象三市長は、2008年2月、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に「あきらめなければ、失敗ではない 中小企業経営者・片山象三」として出演し、大幅なコストダウンを可能とした織物の機械や、多品種小ロットを実現するシステムを開発した経営者として紹介されました。同番組に「未来をつかむ、勝負の教室」として出演した菊池省三先生との二人のプロフェッショナル、そして、二人の「ショウゾウ」による対談が実現しました。
対談は、2016年1月23日に兵庫県西脇市の茜が丘複合施設Miraieで行われました。
https://www.city.nishiwaki.lg.jp/miraie/
【対談から】
片山 先生もおっしゃっていたと思いますが、ゴールから考えていくと、手段は非常識でもいいわけです。その非常識が、実現したときに常識になってくるのだと思います。「機械はこうでなくてはいけない」と発想するのではなくて、目的はあくまでも地場産業の復活ですから、そのための課題を整理して、それを解決するためにはどうしたらいいんだろうと考えてきました。菊池先生も、こうした逆の発想をされているのではないかと思っています。
菊池 そうですね。今まではこうだったという、先人が見つけたことに対して、それを参考にはしますけれど、それが頂点だとは思わないという考え方を自分もします。
片山 参考にはするけれども、新しい発想での挑戦をしようとしたときに、伝統を守っているというか、既存の考え方に固執される方々から、強い反発を受けることもありました。常識を変えようとしているわけですから、ある意味、当然だとも思っていました。
菊池 一つの「観」を守ろうとする方々は、違う「観」から出てきた観・論・術をたたこうとします。したがって、観を変えない限りは、どうしても閉鎖的・排他的になります。それまでに積み重ねてきたことをやっていても、ゴールというか目的というか、その先は見えてきません。守らなくてはいけないことは守るけれども、変えていいところ、あるいは変えないといけないところは、従来のやり方にとらわれることなく、どんどん変えていく必要があるのは当然ですよね。それが目標を達成するためにはどうしても必要なことです。
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