◇◆2019.08.16発行◆◇
◆◇中村堂創業満6年記念出版◇◆
◇◆「『教育』を解き放つ」ニュースNo.10◆◇
今号では、「『教育』を解き放つ」に掲載する対談15本のうち、
菊池 省三先生と奥塚正典氏との対談
【dialogue09】「ほめあうまち なかつ(HOME-MACHI)」を創造する
を紹介します。
【対談者】奥塚正典(おくづか・まさのり)
1953年、大分県生まれ。京都大学経済学部卒。中津市長。大学卒業後、大分県庁に採用され、企業誘致、広報広聴等の仕事に従事。総務部長で退職。2013年、大分航空ターミナル株式会社代表取締役社長に就任。2015年11月、中津市長選挙に出馬し初当選。
2016年度、大分県中津市では「ほめあうまち なかつ(HOME-MACHI)」と名づけられた事業をスタートしました。これは、大分県の委託事業「人権教育総合推進地域事業」を受け、学校、家庭、地域の協働により、お互いに認め合う学校づくり、家庭づくり、地域づくりを推進するものです。市は、この事業の推進にあたり、菊池省三先生を中津市教育スーパーアドバイザーに委嘱し、同年5月、奥塚正典中津市長から委嘱状が菊池先生に交付されました。
対談は、2016年5月31日に大分県中津市役所で行われました。
【対談から】
奥塚 「ほめる」ということについてですが、私自身の経験でも、「頑張ってますね」とか、「○○をしてくれて非常に助かった」というようにほめられると、それ自体とても心地よいことですし、さらに頑張ろうという気持ちになりました。一方で、ほめられると、ついつい鼻が高くなってしまって、自分はこれでいいんだと勘違いしてしまう。尊大になってしまい、結果的によくない方向に導いてしまうのではないかと思っているのですが、その点はいかがですか。
菊池 おだてるとか、うわべだけのほめ方で、相手をコントロールしようとすることは、「ほめあうまち なかつ」がめざしているものとは当然違うと思っています。確かに、急にほめられると、大人も子どもも一緒で、思わず鼻が高くなってしまうということはあろうかと思います。そうではなくて、その子のよさを発見して、価値付けて、公社会に役立つような人間を育てるという方向がしっかりあれば、そして、その軸さえぶれなければ、相手のことも大事だし、自分のことも大事だ、お互いに成長していきましょうと考えることができる人間が育っていくのではないかと思います。いくつになってもほめられたらうれしいというのは変わらないと思います。
奥塚 そうですね。やって見せて、ほめるという教育方法が大切だと、昔から言われています。今回は、菊池先生が中津市の学校現場に入っていただけることをとてもうれしく思い、かつ期待いたします。
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