◇◆2019.08.18発行◆◇
◆◇中村堂創業満6年記念出版◇◆
◇◆「『教育』を解き放つ」ニュースNo.12◆◇
今号では、「『教育』を解き放つ」に掲載する対談15本のうち、
菊池 省三先生と西村貴好氏との対談
【dialogue06】ほめるとは価値を発見して伝えること
を紹介します。
【対談者】西村貴好(にしむら・たかよし)
1968年大阪府生まれ。関西大学法学部卒。一般社団法人日本ほめる達人協会理事長。大学卒業後、家業のホテル運営で人材定着不足に悩む。その中で「ほめて伝える」効果に気づく。2005年ほめる調査会社「Cʼs」創業。ほめる仕組みで組織を活性化させる。2010年から「ほめ達!」検定をスタート。著書に「ほめる生き方」(マガジンハウス)など。
菊池省三先生は、「ほめ達! Of The Year 2015」の文化・教育部門グランプリを受賞しました。「ほめ達」こと、「一般社団法人日本ほめる達人協会」は、その設立の目的を「心の底から相手の良さを見いだし、あらゆるものから価値を発見できるのが『ほめる達人(ほめ達)』。『ほめ達』が、日本だけでなく世界中に広がれば、間違いなく平和で暮らしやすい世の中になります」と掲げています。「ほめる」ことの意味と意義について、「ほめ達」の西村貴好理事長と語り合いました。
対談は、2016年3月29日に一般社団法人日本ほめる達人協会の大阪本部で行われました。
【対談から】
西村 人は、その人のことを信じてあげることはできる。その人を信じてあげることができたとき、それは自分を信じるという誰にも奪われないしなやかな大きな強さになります。ですから、ほめることは自己完結です。ほめ達の中でよく話されるのは、ほめて相手が変わったのではなくて、自分がほめることを実践していくことによって、自分自身が大きく変わったということです。見えてくる景色が変わり、相手との関係性が変わったということです。
菊池 私は昨年までは現場の教師として担任をしていましたから、一年間の成長を考えて、日々実践を重ねていました。現在は、行った先の一時間限りの授業の中で、知識重視ではなくて、意欲重視の授業観を広げていこうとしています。硬くなってしまっている子どもたちを少しずつほぐしていくのに、ほめることとともに、教師のコミュニケーション術がすごく重要になってきます。目線とか表情とか話し方とか立ち位置とか動きなどです。これは、一斉指導の知識重視のときには、特に気にしなくてよかったと思います。今、私は、無意識でやっていたところを見つめ直して、ここはこういう言い方をしようとか、ここは目線を引いてこうしようと意識しています。自覚的に自分の行為や言葉を使うということが必要になってきているというのが、私の毎日の体験を振り返っての思いです。
西村 ほめ達は何をしているかというと、まさに、無意識の意識化ということです。無意識の意識化の微差の積み重ねが圧倒的な人間力の魅力の違いをつくります。だから話の切り方を意識したり、今おっしゃったように、どういう伝え方をしたらよいのかというのをちょっと意識してやってみるということです。
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