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◇◆「『教育』を解き放つ」ニュースNo.13◆◇

◇◆2019.08.19発行◆◇
◆◇中村堂創業満6年記念出版◇◆
◇◆「『教育』を解き放つ」ニュースNo.13◆◇

今号では、「『教育』を解き放つ」に掲載する対談15本のうち、
菊池 省三先生と太田肇先生との対談
【dialogue12】ほめ合うことで、人間関係豊かな組織・学級づくりを
を紹介します。

【対談者】太田 肇(おおた・はじめ)
1954年生まれ。神戸大学大学院経営学研究科修了。三重大学人文学部助教授、滋賀大学経済学部教授を経て、2004年から同志社大学政策学部教授。専門は組織論。経済学博士。組織学者。個の視点から組織や社会について幅広く発言している。著書は、「知識ゼロからのモチベーションアップ法」(幻冬舎)、「なぜ日本企業は勝てなくなったのか─個を活かす『分化』の組織論」(新潮社)、「個人を幸福にしない日本の組織」(新潮社)など多数。

太田肇先生は、個の視点から、組織や社会について幅広く発言しています。個人尊重の論客として知られ、「組織を変えないと、日本はよくならない」と主張する太田先生と、「成長ノート」で子どもと教師の関係をつくり、「ほめ言葉のシャワー」で子ども同士の関係をよくしていこうと取り組みを進める菊池省三先生が、ほめることと承認欲求、個と集団などについて語り合いました。

対談は、2017年5月1日に京都府京都市内の同志社大学太田研究室で行われました。

【対談から】
菊池 教えていただきたかったこととして、私自身本当に不勉強なんですが、アドラー心理学では、ほめることが否定されているように思います。このことについて、太田先生はどのようにお考えですか?

太田 私は、アドラーの本を二冊ほど読みましたが、ほとんど頭に残らなかったというのが正直なところです。私は、基本的に、ほめたり認めたりすることが大事だと思っています。もちろん、違う側面から見て弊害をあげることもできるでしょうし、部分的には言えることはあると思います。ただ、多くのことはみんな当たり前のことばかりを言っていて、あまり記憶に残らなかったという印象です。

菊池 ほめるということの定義付けの問題も当然あろうかと思います。ただ、私たちは、実際に教室で子どもたちをほめて育てようとして、そこで大きな実感をもっています。子どもたちが、ほめられたことを契機に一生懸命頑張って成長していくという事実を知っています。にも関わらず、そうした事実に寄り添うことなく、「ほめるとはいうのは…」と、ほめることを否定する考えを聞かされると、どうしてそうなるんだろうと、いつも不思議な気持ちにアドラー心理学への戸惑い菊池太田菊池なってしまうのです。こうして、今日、太田先生からほめることの価値付けをいただいて大変心強く思っているのですが、大きく広がったアドラー心理学の中でほめることが否定されていることは、ほめることのマイナスのイメージが現実として根深くあると痛感しています。

太田 おそらく日本人というのは、二宮金次郎に象徴されるように、刻苦勉励、とにかく努力するのが正しいというような道徳観があって、ほめるとかほめられるという関係よりも、努力とか叱咤激励という文化が続いているのではないでしょうか?そうしたことが、アドラー心理学が受け入れられる土壌にもなっているように思います。

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