教育とコミュニケーションについて考える 東京下町の二人出版社  Create New Value!  Create New Wave!

◇◆「『教育』を解き放つ」ニュースNo.11◆◇

◇◆2019.08.17発行◆◇
◆◇中村堂創業満6年記念出版◇◆
◇◆「『教育』を解き放つ」ニュースNo.11◆◇

今号では、「『教育』を解き放つ」に掲載する対談15本のうち、
菊池 省三先生と稲嶺進氏との対談
【dialogue10】言葉を大切にした教育で人格の完成を
を紹介します。

【対談者】稲嶺進(いなみね・すすむ)
1945年、沖縄県生まれ。琉球大学法文学部卒。名護市役所厚生課に採用後、総務部長、収入役、市教育長等を歴任。2010年から2期、名護市長を務めた。

2016年12月、菊池省三先生は、沖縄本島では初となるセミナーに参加しました。午前は、300人を超える小中学生を対象として、「言葉のチカラとコミュニケーション」と題した2コマの授業を行い、午後には、200名を超える小中学校の先生を主な対象として「大人が受けたい白熱の授業 大人版『菊池学級』」で講演をしました。会場となった名護市民会館に、公務で多忙な稲嶺進名護市長(当時) が、間隙を縫って駆けつけてくださり、教育の課題と言葉の大切さについて語り合う対談が実現しました。

対談は、2016年12月26日に沖縄県名護市にある名護市民会館で行われました。

【対談から】
稲嶺 沖縄県全体までは私自身は分かりませんが、自分が教育委員会で仕事をしていた時期は、学校教育の分野では、沖縄県が「全国学力・学習状況調査」の結果、最下位だということがずいぶん話題になりました。私は社会教育に携わっていましたので、「学力って、いったい何ですか?」と尋ねられた時には、「私が考える学力とは、生きる力のことです」と答えていました。私は、ペーパーで測ることができる学力について、関心がなかったわけではありませんが、社会教育の立場からは、それほど重要視もしていませんでした。子どもたちには、体験を中心とした学びをしてほしいと考え、それをねらいとした活動をずっとしてきました。

菊池 今のお話を聞いていて、とてもうれしく思いました。ペーパーテストの結果として数値化される学力も当然大切ですが、そのことだけが変に突出してしまっているために、学校現場が歪んでしまっているのではないかと、今、全国各地の学校、教室にお伺いさせていただく中で、強く感じていることなのです。「全国学力・学習状況調査」を否定するつもりは全くありませんが、学校現場がその結果に汲々としている様子を見ると、とても残念な気持ちになります。四七都道府県のランキングのみに関心が集まってしまって、教育そのものがやせ細っていくんじゃないかと心配していたところです。今のお話を伺って、すごく元気が出ました。

稲嶺 そうですね、点数を重視する傾向が強くなってしまった頃から、学校現場があまりにも忙しくなってしまい、教師が子どもと接する時間が少なくなって、教師と子どもの関係性が弱くなっているという話が出されてきました。私は、ずっと、これはどうしたことだろうと考えています。

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